中華料理店「幸楽」は、愛(吉村涼)と誠(村田雄浩)の世代が店を切り盛りするようになり、ますます繁盛していた。そんなある日、忙しい時間に手伝おうとした五月(泉ピン子)は足がもつれ、お客に料理をこぼしてしまう。そのことを愛に叱られ、寂しく思う五月だった。この日の午後は勇(角野卓造)の母?キミ(故?赤木春恵)の四十九日法要が営まれた。キミの思い出話をしていると、弁護士の末永(松村雄基)がキミの遺言書を携え訪ねてきた。そこにはキミの遺産を五月に譲ると書かれていた。一同が驚き、五月は遠慮し辞退を申し出るが、その場に居合わせたキミの長女?久子(沢田雅美)と次女?邦子(東てる美)は、自分たちに取り分がないことを知り、穏やかではいられない。一方で、眞(えなりかずき)は法要に出かけながらもさっさと帰り、親戚付き合いの苦手な貴子(清水由紀)と激しい口論になる。「幸楽」で出番を失って手持ち無沙汰な五月に、勇は自分にとっての「おやじバンド」のように何か趣味を持ったらどうかとアドバイス。そこで五月は、孫のさくら(安藤美優)がスマートフォンを使っていることを思い出し、早速購入。使い方を習うと意外とはまり、得意な料理の腕を活かして動画配信を始めることに。その名も「さつキッチン」。五月の動画は親しみがあり、説明が分かりやすいと大評判になった。同じ頃、文子(中田喜子)は自分が経営する旅行代理店の店舗で倒れ緊急入院する。文子の元夫?亨(三田村邦彦)が付き添うことに。弥生(長山藍子)、葉子(野村真美)と透(徳重聡)が入れ替わり立ち替わり見舞いに訪れ、大事に至らないことを知って安堵。弥生の喫茶コーナーの近況などを語り合い、笑顔が戻る姉妹だった。「おかくら」も長子(藤田朋子)の娘、日向子(大谷玲凪)が一人前に成長して繁盛していた。そんな日向子に、常連客の藤川昇(小野塚勇人)がプロポーズする。昇は親が経営する商社の後継者にと期待されている人物だ。日向子も昇を好人物だと思っている。そんな中、日向子が「おかくら」を続けることを大切に考え、結婚する意志はないと知った昇は、自分が商社を辞め、板前修業をして日向子と共に「おかくら」を受け継いでいくと言い出した。これには昇の母、芳子(上村香子)が猛反対。昇を引き留めるために乗り込んでくる。そこへ五月が現れ…。